「ちょっと待って!」




私を置いて出て行こうとする一樹。必死に引きとめようとするけど、一樹は私を冷たく睨んだ。




「お前とはもう無理。」




そう言って玄関のドアを開け出ていってしまった。


何で?無理って何?やだ。やだよ。私は一樹と別れたくない。
私は一樹を追いかけて外に出た。





「ねぇお願い。待ってよー。」





前をスタスタ歩いて行ってしまう一樹。そして、振り返ることなく一樹の姿は暗闇の中に消えていってしまった。







「ねぇどうして?何でよー…いやぁぁーー。」