(明日から冬休みだな、何して遊ぼう)


「これ、前から回ってきたよ」

俺は折りたたまれた紙を受け取った。

♪キンコンカンコン…

(授業が始まっちまう)
俺は急いで紙をカバンにしまった。


(あっ、そうだ、紙をもらったんだ)

俺はベッドから起きあがり、カバンから紙を取り出した。

4「」月明かり

(?、なんだ、「」はダーリンじゃないか、4は、今日だな、月明かりって今夜のことか、もう夜遅くなってるじゃないか、「」は校舎裏かな?行ってみよう)

俺はいったん玄関に行って靴を取り、部屋に戻って、窓からそっと外に出た。

(よいしょ、無事、脱出、成功だ)

俺は学校に向かって走り出した。

(ダーリン、いてくれよ)

俺は学校につき、校舎裏、近くの塀を乗り越えた。

(塀が低くてよかったぜ)

ダーリンは校舎裏にいた。

「よかった、手紙、さっき読んだんだ、あのさあ…」

ダーリンは手を出して止めの合図をした。

そして、壁に置いてあったラジカセのスイッチを押した。

♪……………………

ラジカセから古い曲が流れだした。

ダーリンは靴と靴下を脱ぎ、俺に右手を伸ばした。