アリスの靴が、すたすたと歩いてゆく。
少しずつ暇になってきたアリスは、あくびや髪いじりなどを始めた。
(いつまで歩くのかしら?そろそろ止まってくれないと・・・)
「あっ・・・・きゃあっ!!」
アリスの目の前には白く、立派な柱が立っていた――・・・


「うぅ・・・・・」
アリスが目覚めると、目の前にバラの花がたくさん咲いていた。
むくり、と起きてみると、そこはベッドの上だった。
「ここは・・・・・?」
「ここはバラの城。部屋から出て行く前に女王に挨拶に行かないのか?」
アリスは、窓から身を乗り出していた。
「うっ・・・だって、そういうの嫌いなんだもの」





















目の前にいるのは、セクシーなドレスを身にまとった女王。
「で?そなたはどこから来たんだ?」
「え・・・どこって、フランスよ。私は、フランスから来たの。ここはフランスじゃないの?」
女王は、首をかしげた。
「ふらんす・・・?そんな国、聞いたこと無いが」
「じゃあ、ここは?」
アリスがずいっと、前に出た。
「・・・ワンダーランド。夢の国だ」