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目が覚めると、まず視界に飛び込んできたのは白い天井。
(ここはどこ…?)
周りを見るため、テテオは半身を起こした。
すると-----

コツン、コツン…---

誰かがこっちに来る。…誰?どうしてこんなところに?
それに







ココハドコ?






ガチャリ。


テテオの後方からドアが開く音がした。
「誰…?」
出てきたのは青いワンピースに白いエプロン姿の可愛らしい女の仔。
「---!!アリスじゃない!!どうしたの?こんなところで」
アリスとは、テテオの城の使い人。
すると、アリスはいきなり苦笑した。
「あはは。アリス?私はアリスじゃない。テテオ」
「え?テテオ?テテオは私よ?」
テテオはアリスがふざけているのだと思い、笑い続ける。
「違う。あなたがアリスで、私がテテオ」
そういうと、アリス…いや、テテオが出て行ってしまった。
すると、いきなり目の前が歪んだ。
「うっ……くっ…」



『好きなところへ行っていいんだよ。君はもう自由だ』


「ワタシハ・・ジユウ。」
アリスは、はっと我に返る。
すると体が勝手に動き出した。
「え…ちょ、どこ行くのよ!?」
まるで靴が生きているかのように見えた。