「…おいしいですか??」


まだ桜が咲き乱れるころ、保健室のカーテンはひらひらと揺れて……


「………。」


「せ、先輩??」


私がそういうと、ハッとしたように先輩は目を見開いた。


「…ふあぁ……」


先輩の口からは、大きなあくびが顔をのぞかせる。

昼休みの今、この保健室は先輩と私の眠気を誘うためにあるようなものだ。