「ヤーベ。超緊張するんですけどっ」


「そこの猿うっさい。ちゃんと並べ」


さ、猿!?

最近の一輝、キョンキョンの性格の悪さがうつったか…?


「んじゃ、元気出してくぞー!!」


そんな一輝の声で、更に結束力が高まる。




「イッチ、ニッ!!」


『ッチニー!!!』


「イッチ、ニッ!!」


『ッチニー!!!』


公立高校だからって、バカにされたくねぇし……

何より俺らの存在を全国に分からせるために、死ぬ程デカイ声で叫ぶ。


待ちに待った夏の甲子園の土の上を、鈴一らしい元気よさで行進していく。


他のチームの奴らも、体デカくて流石に鍛えられてる。

背番号に1が付いてる奴の球はどんなのか想像したり、5の奴には睨みをきかす。

あー…ゾクゾクしてきたっ!!