それから何日か経った大学内のメインストリートであたしは嬉しい報告を受けた。


「やったよー!何着て行こう?」


こないだセッティングした合コンで会った素敵な人に、デートに誘われたらしい女友達の佑未。


「ほんとありがとね朱美!」


ぶんぶんと手を振って、佑未は笑顔で去っていった。


良かった。

佑未も高校の時から付き合ってた彼氏に振られて、落ち込んでたんだよね。

こういう瞬間はあたしもとても嬉しい。


そんな人がせっかくいい気持ちになっているところへ、またいつもの声。

「なーに一人でニヤニヤしてんだ。」