地下鉄に飛び乗った。
一分一秒でも早く胸に飛び込みたい

私は地下鉄の中でも走りたい気分



その気持ちをおさえきれずに
マンションまでダッシュした。
それから
教えてもらったように
カギをつかって
エレベーターに乗った。



先に来ているのかな


玄関のドアを開けて
リビングに入ると
智久がパソコンに向かっていた。


私は真冬がしたみたいに
後ろから抱きついた。


「おかえり・・・」
智久が笑った。


「息がきれてるぞ?
走ってきたのか?」


「うん、早く会いたくて・・・」


そう言ったら
恥ずかしくなった。


「俺も会いたかったよ。」
智久は私の頭を優しく撫ぜた。