最初の精神科で処方されたのはセレネースとデパス、ハルシオンだった。後に当時の医師に聞いたら、病名は「神経症」としかつけられなかったらしい。前に書いた一冊の本、それは「こころの健康百科」というタイトルでかなり専門的な精神病の数々について詳しく書かれたものだった。精神分裂病の項目には当時ならではの「精神分裂病への誤解と偏見」という章がご丁寧にもあって、私自身もやはり「精神分裂病」という病名には怖いイメージがあって、それに自分が当てはまるのかを症状が出るたびに項目を何度も読んで確認していた。