「ベリル! 戻ってたのね!」

 彼を見かけた女性が、嬉しそうに近づいてきた。

「ああ」

 さして感心の無い口調で応える。

「ね、いつまでいるの? 今日は私の家で御飯でもどう?」

 女性はノリノリでベリルに声をかける。

 青みがかった金色の髪は背中まであり、くりんとした琥珀色の瞳は潤んでいる。

「ベリル! おかえりなさい!」
「ああ……」

 そこへ別の女性がまた声をかける。

「私の家に泊まりなさいよ」
「何よ、私が先よ」

「「……」」

 なんだか険悪なムード。

「ベリルー! 帰ってたの?」

 そこへ、また別の女性が加わる。