時計台を上がった先にあったドアを俺は蹴り破った


「そこまでだ!!」


俺に続いて由比たちも入ってくる

「冬香!!」

「きょうこ……っ」


一瞬安心した顔を見せた長畑さんはすぐに表情を変えた

「岩瀬くん、身柄確保!!」

「はいっ」


兄貴は俺の脇から飛び出して、ぼろぼろになっていた秋野を確保した

秋野に馬乗りになっていた秋野さらはその様子を呆然と見ていた