歩くペースが変わる時
車が通りすぎる時
手を繋ぎたくなった時
左手を
後ろに差し出すと

必ず
あなたのぬくもりが
追いかけてきて

でも今は


どうして
後で、とか
明日、とか

平気で考えられたんだろう

もっともっと
大好きって言ったり
手を繋いだり
あなたの望みを叶えたり
わがままを許してあげたり
優しくしてあげたり
できたはずなのに


当たり前のように
あなたがいる事を
受け止めていた

当たり前のように
明日も一緒だなんて
甘えていた

今は
左手を差し出しても
手を繋ぎたくても
大切にしてあげたくても


ほんとにもう
何も 何もしてあげれないんだね




神様
ごめんなさい

もう一度だけチャンスを
下さい

あの人を
そっと

あのぬくもりを
そっと

あの人の優しさと
あの人の顔いっぱいの
あの人だけの笑顔を

世界にたった一人だった
かけがえのないあの人を

あたしに
返して