俺の一日は可愛いモモの怒鳴り声から始まる。



「なんでまた隣りにいるの、お兄ちゃん!!」



グイグイ、と裸の上半身を押すモモによって

寝不足でボーっとする視界と頭ン中がクリアになっていく。



「…今日もモモは可愛いなぁ。」



モモの腰に回した両腕に力を込めて引き寄せると、

甘い匂いがする首筋に顔を埋めた。



「寝ボケんなクソ兄貴!!!」



汚い言葉使いと共に感じる鈍い痛み。

…鳩尾を躊躇いなく殴るモモも、大好きだ……マジいてぇ。