その夜、眠れない僕の元にメールが届いた。

≪ハル、大好きだよ。ずっとそばにいるから、いつでも泣いていいよ。≫

ユキ、君の存在って僕にとってどれほど大きいかわかる?

本当は僕が君を支えなくちゃいけないのに・・・。

ケータイを左手に持ったまま、いつのまにか眠ってた。


それから、僕は2回ゆうじに会いに行った。

いつも、ユキは僕の隣にいてくれたんだ。

僕の泣いている姿を見て、ユキはどう思ったんだろう。

あの日から、ユキは僕を包み込んでくれる、って感じなんだ。

母が子供に対するような、そんな大きな愛で僕は包まれている。


ゆうじは、僕の目をまっすぐ見て話す。

僕は、下を見たり、木々を見たり、月を見る。


ゆうじは、高校には行っていない。


僕を責めるようなことは何も言わないゆうじだけど、僕は後ろめたさが消えなかった。

結局のところ、僕は自分の罪悪感と戦ってるのかも知れない。

この罪悪感を拭い去る為に、ゆうじに会いにきているのかも知れない。

最初にゆうじに会いに行ったのも、一言謝って自分がスッキリしたかっただけじゃないのか。


そんな想いが駆け巡る。


自己嫌悪に陥りそうになると、ユキが助けてくれる。