「おはよー楓」



「ひゃっ……」



昇降口で靴を履き替えていると、愁くんがいきなり耳元で囁いてきた



「ブククッ……」



上履きに履き替えて後ろに振り向くと、愁くんは肩を震わせて笑っていた


「な、なに?」



あたし、なんか変なこと言った?



「はあ……やっぱからかい甲斐あるな、楓は。面白いよ」



愁くんはそう言うと、あたしの頭をクシャクシャと撫でた



「な、なによ!////」



全然面白くないよぉ……


「ほらぁ、また顔真っ赤にしてー」



愁くんはあたしの頬を突っ突いた