「楓、帰ろうぜ」



「うん。ちょっと待ってて」



放課後、日直の仕事をやっていたあたしは一人、教室に残って帰る準備をしていた



「ゆっくりでいいから」


「うん。ありがとう」



あたしは急いで帰る準備をした



「お待たせ。遅くなってごめんね」



「いや、大丈夫だよ。じゃあ帰ろっか」



愁くんはそう言ってニコッと笑った



「うん」



そして愁くんと一緒に学校を出た



「ねぇ愁くん?」



「ん?どーした?」



あたしは隣りを歩いている愁くんに話し掛けた