トモエが家に来て5日経過した。家族には内緒で押し入れの中に匿うことにしたのだが、いつまで隠し通せるか不安だ。

『ワタルさん、ワタクシにそろそろ仕事を与えてくれないでしょうか?』

こいつは俺のような彼女のいない上に童貞の男を援助する組織、NDSに所属している。

なぜ階級が軍曹なのかは謎だ。普通は幹部とかだろ。

『そうだな、春葉腹で18禁のゲーム買ってきてくれ~』

冗談で言ってみた。ガキにお使いなんぞ頼めるかよ。

『合点承知!』

『…ってえーー!?行っちゃうのお!?てかどこで覚えたそのセリフ!?』

それからトモエは何処からともなく取り出したハングライダーに捕まって怪盗キッドのごとく飛んで行った。

俺は気付いた、奴に金を持たせるのを忘れてたことを。

何だか心配になった俺はトモエの飛んで行った方向に走った。そして春葉腹のコミメイトに到着し、店内でトモエを見つけた。

どうやら店員とモめているようだ。

『お嬢ちゃん、これは子供は買っちゃいけないんだよ?お嬢ちゃんには…ほら、きのみっちだ。』