「それ以上近付いたらここから飛び降りるから!!」 緊迫した屋上の端であたしの声が響いた。 その何ともあたしに近付きにくい状況で、 たった一人。 あたしに近付いて来た奴がいた。 「ちょっ、あんた……」 あたしの声も聞かず 無表情であたしの方へと迷い無く近付く。 「来ないで!!これ以上来たら本当に飛び降りるよ!!?」 怯えながら叫んだ。 こうすれば、普通は近付け無いだろう。 でも、彼女は普通では無かった。