梓side


五十嵐君って、意味分かんない!


今まで1回も話したことなんて無かったのに、いきなり私の席まで来て、『スパルタ教育に入る』って。


まぁ、あの課題は1人で出来そうにないけど?


でも私は、五十嵐君に教えてなんて頼んでないし。


やっぱり、放課後のスパルタ教育は行かない!!

『梓、あなた、高校行けるの?もし、行けないんであれば、朝から晩までみっちりバイトしてもらうわよ?家のために働いてもらわないと。塾とか行くお金とか無いから、勉強出来ないとか、気持ちは分かるけど、ちゃんと勉強してよね。「中卒で働かせるなんて、何て親なの」なんて言われたら、お母さん、恥になるんだから』


!?何で、前にお母さんに言われた言葉が出てくるの?


……。そうだった。


高校行かなかったら、仕事ばっかだった。


それはイヤだ。


将来仕事尽くしになるんだったら、今頑張って勉強した方がいい。


よしっ!

五十嵐君のスパルタ教育についていくぞ!!