「ごちそうさまぁ~!!お姉ちゃんの料理、すごく美味しかったぁ~!」


和貴君が大きな声で言う。


五十嵐君も食べ終わったみたい。


「ねぇ、お姉ちゃん。またご飯作りに来てよ!兄ちゃんと違って、すごく美味しかったからさ」


私の自慢の料理が褒められるっていいことだけど…。


また、この物騒?な家に来なくちゃいけないの??


そりゃ、和貴君にもシン君にも会いたいけど…。


「あ、あの…」

「和貴。今日、栗原は俺達の飯を作りに来たんじゃないんだ。だから、諦めろ」

「えぇ~」



五十嵐君…。

和貴君をなだめてる。


そんなに、和貴君が来てほしいなら…。


「なら、仕方な…」

「い、いいよ」

「えっ?」

「ご飯、作りに来ても、いいよ」

「ホント!?やったぁ!ありがとう、お姉ちゃん!!」


な、何か勢いで言っちゃいましたけど…。


私、出来るかなぁ…?



「栗原、大丈夫か、お前?」

「ん?何が??」

「俺達の飯作りに来て、大丈夫なのか?」

「うん。大丈夫!だと思う。お母さんも許してくれるだろうし…」

「そうか…。あまりムリはするなよ?」

「う、うん」


あれ…?

何か、五十嵐君が優しい…。


ちょっと、恐いかも…。