静岡で食事をした後、近くのビジネスホテルに入る。

いきあたりばったりだったが、幸い部屋は空いていて、ミキとナツは同じ部屋にした。

シャワーから出るともうナツはベッドに横になってる。

「もう寝んのかナツ。
 まだ10時だぜ?」

シャワーの順番で、ナツはミキが後だとゼッタイ入らないだろうと言って先に入れてくれた。

――ナツも疲れてるンだろうに……

ミキはうつぶせてるナツの髪をなでた。