「レイヤのヲタ!ヲタ!
 くそっ!!!」

ようやく事情聴取から解放された時にはもう夕方だった。

「ミキさぁん……
 ダィジョブでした?」

ミキはヨースケたちに悪いと思ったのか、レイヤたちの職業や住所をはじめ、バイクのナンバーまで、知ってることはぜんぶじゃべったらしく、ヨースケとナツは早々に解放されて、ミキを待ってた。

「スタンガンも没収されちったよ。
 あれでレイヤに一発食らわせたかったのに……」

「それはちょっと……
 でも、ミキさんが怒るのも、今回はしょーがないカモ……」