「く~や~し~い~!」





 やっとのこと家まで送ってもらい、部屋に入った瞬間、あたしはベッドにダイブすると、思いっきり枕を叩きながら叫んだ。


 それからすぐに起き上がると、私はさっきまで叩いていた枕を抱きしめ、今日のことを思い出す。





 圭くんの友達と、計画的に引き離された後、あたしは覚悟を決めてそれなりにテーマパークを楽しんでいた。


 それはいいのよ。


 問題はその後!


 圭くんったら、勝手に食事を行くことも決めてしまい。


 それも、まだ許せる。


 そして、なんと夜景だよ!?


 夜景!


 有り得ないでしょ!


 何が悲しくて圭くんと夜景なんてものを見に行かなくちゃいけないってのよ!


 あれは、彼氏彼女の人が行くものでしょうが。


 あとは、そうなる前の少し微妙な関係の人とか………。


 あたしと圭くんの間に、そんなものは全くといっていいほど存在していない。





 案の定、その夜景のよく見られるコースと圭くんが言うところに行けば、周りはカップルばっかり。


 あの時の、居た堪れない状況といったら。


 あれは、絶対にあたしの反応を見て喜んでるのよ。


 だって、目の前で抱きついてキスをしている人たちを見て、あたふたしているあたしを大笑いしながら見てやがったもん。


 だから、夜景なんてものを見に行きたくなんてなかったのよ!