数十もの軍用艦が、悠然と空を進む。
そのうちひときわ大きな艦を
ビクトールは旗艦と定めていた。
リディアスベイル。
先日建造したばかりの、新型艦だ。
ビクトールたちの率いるアーティカは、何十年も専属契約を結んでいるとはいえ、
傭兵であるということにはかわりがない。
リディアスベイルも、今までに得た報酬を投じて作られたものだ。
「やはり新型の艦は違いますね。肌に感じる風まで別物みたい」
甲板に立って空を見上げているビクトールに、サラが笑いかける。
「そうだな。これが戦じゃなきゃ最高なんだが」
「団長のお言葉とも思えませんね」
束ねた紙の束を一枚めくって、サラはビクトールの前につきだした。
「これ、今回の作戦計画です。目、通されてますよね?」
「あったりまえだ」
そのうちひときわ大きな艦を
ビクトールは旗艦と定めていた。
リディアスベイル。
先日建造したばかりの、新型艦だ。
ビクトールたちの率いるアーティカは、何十年も専属契約を結んでいるとはいえ、
傭兵であるということにはかわりがない。
リディアスベイルも、今までに得た報酬を投じて作られたものだ。
「やはり新型の艦は違いますね。肌に感じる風まで別物みたい」
甲板に立って空を見上げているビクトールに、サラが笑いかける。
「そうだな。これが戦じゃなきゃ最高なんだが」
「団長のお言葉とも思えませんね」
束ねた紙の束を一枚めくって、サラはビクトールの前につきだした。
「これ、今回の作戦計画です。目、通されてますよね?」
「あったりまえだ」