全てを話した次の日の夜。


俺は一人、歩いていた。

目的はもちろん、鷲の集まり。


アイツとの約束だけは守んねぇといけねぇし、何より……

俺の気が治まんねぇんだよ!!


俺に対する侮辱や汚名なら、いくらしたって構わない。

だけどな、拓哉に手ぇ出したことだけは許せねぇ!!

……まじで殺すつもりで殴っから。




「…お久しぶりっす、晋一さん」


「れ、蓮!?」


「どうかしたんすか?顔色悪いっすよ」


焦る晋一さんとの間を、ジリジリ詰めて行く。


「何の用だよ!!」


そんなんアンタが一番分かってんだろ?

……知らねぇってか?


「あの日の借りを返しにきました」