殿下がお呼びだ。急がねば急がねば急がねば急がねば。殿下をお待たせしてなるものかよ。



「殿下。お呼びによりバイラル・ジャルジェ、ここに参上致しました。」
「あっバイラル。」
「それで陛下。どういったご用にございましょう。」
「えっとさ~、僕今ヒマなんだよね。だからさ~、なんか暇潰しのイイイベント一緒に考えてほしくて呼んだんだ。」
なるほど。そーゆー用事だったのか。しかしとある疑問があるんだ。聞いとくか。
「しかしお勉強の方は。」
「とっくに終ってる。」
「では武術の鍛練は。」
「そっちも然り。」
さっ、さすがだぜ。さすが我が主だぜ。
「では陛下。秋ということで大運動会などはいかがでございましょう。」
「大運動会?」
「その通りです。どこか広い場所を借り、各軍の代表と民間人たち対抗の運動会でございます。その後は親睦を深めるための縁日みたいなものをするというのも楽しそうですよ。」
秋に縁日みたいなのも楽しいだろうかと殿下はお考えになられたのか、この案を通して下さった。
場所はマルスの錬兵場。開催日は明日11月2日。
何故かオレも参加。まぁ言い出しっぺだからしかたがないか。







その日殿下はテレビブリタニアをはじめ、ブリタニアの書くテレビ局に緊急でニュース特番を組ませた。もちろん明日の大運動会のためだ。
『ブリタニア在住の皆さん!明日マルスの錬兵場にて大運動会を開催します!開会は午前10時、受付は開会30分前まで受け付けます。優勝者には豪華特典もアリです!!気が向いたら参加して下さい!とにかく大運動会の開催を、ここに宣言します!!』