ケータイ小説 野いちご

ツギハギの恋

第4章
毒をもって

あまりの流れにあたしはコンビニの前、呆然としていた。

あっちゃんが見えなくなるとひなたは手を振るのを止めてあたしの顔を覗き込む。


「ミリちゃん寒いよ。早く帰ろ?」

「……あんた今の天然?」

「何が?はーい、じゃ手繋いでね」


差し出されたひなたの手を思いっきり叩いて握るとあたしは無言で歩き出した。

あっちゃんとひなたが顔を会わすなんて……


つーか、あっちゃんとは終わってんだよ。

ひなたがあっちゃんに抱き着いたのはビックリしたけど、あっちゃんのテンパりぶりはウケたな……。

ナイス、アホ犬。


あたしはさっきの出来事を思い出しながら歩いた。



「あー寒い寒い!マジ寒い!」

チラっと隣のひなたを見るとキレイな横顔を街灯が照らす。


カッコイイ……

押し倒しそうだわ。

コイツ中身さえちゃんとしてたらイケメンなのにな。
勿体ない。
犬だから仕方ないけど……。


「帰ったらアンタお風呂入る?体冷えたんだよ」

「入りたい!ミリちゃんも一緒に入る?」

「入るわけねーだろ」

「何で?狭いから?」

「ちげーよ。そこじゃないから」


本当、押し倒したろかコイツ。

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