北海道の写真を見せ合おうってことになり、みんなで集まる計画が持ち上がった。





「水曜日だよね?ちょっとまだわからないからメールで返事するね」




美穂からの電話にそう答えた私。




本当は水曜日、何の予定もない。




どうしてかな。


気が重い。






理由は自分でちゃんとわかってる。


美穂のこと…… 



時間が経てば消えてなくなるものじゃない。





時間の経過と共に、じんわりとした悲しみっていうのかな。



やっぱり消せるわけない出来事だった。






「俺も?」


「うん。みんな会いたがってるって」





夕食を食べながら、水曜日の集まりのことを先生に話した。




「別に俺はいいけど…… 別に無理して行かなくていいんじゃねぇか?忘年会あたりでみんなで集まろうぜ」




軽く言ってくれた言葉だけど、きっと軽くない。



すごくちゃんと考えてくれたこと。