―ゆかり目線―




私は、たっくんとの日々が永遠に続くと信じていた。



平和に何事もなく、私達は一緒にいられるものだと思っていた。



でも、人生そんなに甘くない。



私は油断していたのかもしれない。


一緒にいることが当たり前になりすぎていた。


たっくんを失うことなど考えたこともなかった。





そんな私に訪れた“別れ”






泣いた。


涙が枯れるほど泣いた。





喧嘩をして流す涙とは種類が違う。


勢い良く出てくる涙じゃない。





ふとした瞬間に、頬を伝う涙に気付く。


本当にふとした瞬間。




電車に乗って、窓の外の景色をボーっと眺めている時。



買い物に行ったお店で懐かしい曲がかかっていた時。



綺麗な夕日を見た時。



直からのメールが来た時。



仕事中、時計を見上げた瞬間でさえ。





胸が痛む。