目覚めた時はもうお昼近かった。
ムックと起き上がったあたしの目に飛び込んできたのは、あぁなんてこと。
さっきの何一つ変わらないこの部屋。
これらの出来事は夢ではなく、これは現実そのもの。
あたしの横でスヤスヤ眠るこの男は現実に存在している。
…とりあえずこの現実は受け止めた。昔から柔軟な考えがある方なのだ。
あたしは次にどうすればいいのかを考えた。
軟禁状態なわけではない。
彼はスヤスヤお休み中。
逃げようと思えば玄関まで一目散に走ればいいだけ。
それがわかっているのに体が動かない。
いや、動きたくない?
ほんのちょっと、もうちょっとだけこの不思議な男のそばにいたいと思っている自分がいることに気づいてしまった。
やっぱりあたしはどうかしてしまった。
〜♪〜♪〜♪〜
聞き慣れた音楽。あたしの携帯音だと気づく。
男の方に目をやると、テーブルの下にあたしのバッグとコートが置いてあった。
携帯を手にとりひらくとお客様からの電話だった。
「みさとです」
ムックと起き上がったあたしの目に飛び込んできたのは、あぁなんてこと。
さっきの何一つ変わらないこの部屋。
これらの出来事は夢ではなく、これは現実そのもの。
あたしの横でスヤスヤ眠るこの男は現実に存在している。
…とりあえずこの現実は受け止めた。昔から柔軟な考えがある方なのだ。
あたしは次にどうすればいいのかを考えた。
軟禁状態なわけではない。
彼はスヤスヤお休み中。
逃げようと思えば玄関まで一目散に走ればいいだけ。
それがわかっているのに体が動かない。
いや、動きたくない?
ほんのちょっと、もうちょっとだけこの不思議な男のそばにいたいと思っている自分がいることに気づいてしまった。
やっぱりあたしはどうかしてしまった。
〜♪〜♪〜♪〜
聞き慣れた音楽。あたしの携帯音だと気づく。
男の方に目をやると、テーブルの下にあたしのバッグとコートが置いてあった。
携帯を手にとりひらくとお客様からの電話だった。
「みさとです」