静かな寝室に"キュルルー"って可愛い音が響いた。


恥ずかしそうに顔を上げて俺を見る穂乃ちゃん。



「お腹空いた?」


「…………うん」



そう、ハニカミながら返事をする穂乃ちゃん。



「朝から何も食べてないもんな……。正確には昨日の依るからだけど。何か食いに行くか!」



俺は穂乃ちゃんの頭をポンポンとした。


太陽の光が射し込んで明るかった部屋も今は薄暗い。


どれだけ時間が経ったんだろう……。


寝室の時計を見ると、時計の針は"17:30"を指していた。