「マカぁーっ!」

「ようやく呼んだな。ったく、遅いっ!」

「えっ?」

マカが現れた。

それこそ風のような速さで。

フーカの体を抱え込み、光る右手でフーカの首元に触れた。

すると黒い手のひらは黒いチリと化し、消えた。

「…まったく。余計なことにばかり首を突っ込みたがるな。ミナは」

マカは険しい表情で、フーカの体を見た。

「まっ、ぎりぎりセーフってところか」

「あっ、フーカちゃん!」

ミナは二人に駆け寄った。