「片瀬さん…??大丈夫~??」








「はッ!!あ、大丈夫、大丈夫ッ!!ありがと~」






親切に目が死んでてボケーッとした私の前で、手をヒラヒラ振ってくれた、クラスメイトの真辺さんにお礼を言う。













ダメだ。ボケッとしてしまう……。









頬に手をあて、ニョーンと伸ばしてみる。考えないようにしてるのに、どうしても頭の中から消えてくれない。










『りんは少しでも、俺のコト意識してくれてる…??』










「イヤーッッ!!!!!」











思い出しておもわず立ち上がった私に、片瀬さんッッ!!??と教室中がざわついた。そのとき。ゆっくり教室のドアが開いた。