病気…?




あんなに元気なのに…?







「翔ちゃんはうまく隠してるわけじゃない…それでも……気づかなかった?」









また心臓が高く跳ねる



私は気づけなかった…



あの笑顔の裏に、弱った翔を見つけられなかった…
その影さえも…





莉奈がドンッとソファーの肘おきを叩いて、勢いよく立ち上がった。



「そんな…そんなヤツが…っ、翔ちゃんのツラさを分かってないヤツがっ……よくそばにいれるわね…っ!」






「莉奈」


聞き慣れた声が、私の後ろから聞こえてきた。