「む〜ッ、迷う〜ッ!!」









雑誌に目を近づけて、うなっているのは依子だ。雑誌を立てているせいで、依子の顔は見えなかった。










「なに??なんか欲しいものでもあるの??」









「違うよ〜ッ。はあ…」









雑誌から勢いよく顔を離して、大きくため息をついて上を向いた。









「私のじゃないよ〜」










「あ、翼??」










なるほど、翼にプレゼントか……、ん??でも翼の誕生日ッてもうとっくに過ぎたし、確かあげてたよね??










「ちなみに聞くけど、なんのプレゼント??」






私の問いかけに依子が、はあッ!!??と大声を出した。





「何言ってんのッ!!りんッ!!もうすぐクリスマスでしょッ!!!」