「…さ………ゃん」



「………さぁちゃん!!」






私を呼ぶ声。

心に響く声。


その人に『さぁちゃん』って呼ばれるのがダイスキ…






「さぁちゃん!!」



「………ぇ?」



私はどうやら眠っていたみたい…



今日はおじさんのお店がお休みの日。

でも、ケンちゃんとおじさんに誘われて夕食を一緒に食べるためケンちゃんのお家に来ていた。



「さぁちゃん、俺がコーヒー入れてる間に眠っちゃってたよ!!

それに…なんか苦しそうだったから起こした。ゴメンな?」






またあの頃の夢を見ちゃったんだ。




「ううん…

起こしてくれてありがとう。」