次の日、教室で鈴夏と談笑していると卓が私の机までやって来た。



私は昨日のことを思い出して、体がビクッと反応してしまった。




「紗雪…………」



卓が話しかけてくるのと同時にケンちゃんが私のもとに走って来て…。




「お前…何しに来たんだよ!?」






その声は低い。


「…紗雪に謝りに…」




卓の声は後悔いっぱいだった。


私の目の前に立ったケンちゃんの腕をそっと掴んで


「大丈夫だから…」


そう言って、卓の前に立った。



「卓…………」





「紗雪…悪かった!!

許してくれなんて言わないよ…


俺…血が上って訳分かんなくなって…」