もう一人の友人は、ユリちゃん。

この子とは小学校の時に同じクラスだったけど、一度も口をきいたことがなかった。

彼女のお父さんは建築会社の社長で、その家は、まさしくお屋敷だった。



ユリちゃんは正真正銘のお嬢様。

ユリちゃんはいつも、甘えた声で喋る。

キラキラしたものや、フワフワした色が大好き。
鞄の中も机の中も、他の人とは違う高級そうな物であふれていた。