ケータイ小説 野いちご

月と太陽の事件簿9/すれちがいの愛情

母娘になにが起こったか?

あたしと達郎は淑恵と一緒にリカちゃんが運び込まれた病院へ向かった。

淑恵が診察室で医者の説明を受けている間、外の待合室のソファに座って待った。

リカちゃんは体育の授業中に倒れたという。

授業で行なっていたのは平均台のテスト。

その上で一人ずつ一本足でバランスを取るという内容だった。

リカちゃんの順番がきて、彼女は平均台に上がった。

他の子と同じように両手を広げ、一本足で立とうとした瞬間、リカちゃんはひきつけを起こしてバランスを崩し、平均台から落下した。

平均台の周りにひいてあったマットのおかげでケガは打撲程度で済んだがひどい痙攣発作を起こしていたため、病院に運ばれたとのことだった。

あたしの胸中には不安が渦を巻いていた。

いったいリカちゃんに何が起こったというのだろう。

隣の達郎は宙の一点を見つめたままじっと押し黙っている。

やがて淑恵が診察室から出てきた。


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