終わったあとも
先生は私をきつく抱きしめ
離れなかった


頭を抱えられ
足を絡ませ


先生の高い体温に
包まれてると
意識がぼんやりして
眠りに落ちた






目が覚めると
もうお昼近くで
ベッドの中に
先生の姿はなかった



まだ頭がボーっとして
天井を見つめてると


アトリエから先生が出てきた



「あ、起きた」


いつもと変わらない調子で
私を見て言うから


明け方した行為は
夢だったのかも
なんて思ったけど


目覚めた私は
何も着ていないんだから
やっぱり夢じゃない



テーブルの上の
テレビのリモコンを取り
適当にチャンネルを変えながら


「シャワーでも浴びておいで
風呂がいいなら用意するけど」


先生はこちらを見ずに言った


「シャワーでいい」

目を擦りながら答える



「……服、着るから
こっち見ないでね」



先生はクククと笑い


「何をいまさら」



カァ―――――――って
顔が熱くなって
かなりムカつく



裸じゃなけりゃ
その背中を蹴飛ばしてた
絶対に