仕事を終えたベリルたちは、近くの街のホテルにチェックインしケイトもそれに続いた。

「う~ん」

 ケイトはベッドで寝ころびながら、今回の戦いについて反芻(はんすう)する。

「どう考えても変よね!」

 勢いよく起き上がった。

 あのとき、どうして彼は1人で戦ったの?

 それだけ接近戦に自信があったから?

 ううん、何か違う。

 彼が怪我をして、みんな心配していたけれど……。

 なんだろう、何か引っかかるのよ。

「あ、そうだ。怪我は大丈夫かしら」

 ふと思い出し、ベリルの部屋に向かった。