「集会所に!」

 ベリルは声を張り上げて指示すると、倒れ込んだ少年に駆け寄る。

「手当を」

 もう1人、駆け寄った仲間に発して周囲を見渡す。

 仲間たちは色々なものを盾に、敵であろう者たちが潜む森の中に銃口を向ける。

 それを確認し、ヘッドセットに声を乗せた。

「レンジャーは何人だ」

 ベリルの問いかけに、9人が手を挙げた。

 ここでいうレンジャーとは、野戦に長けた者の事だ。