「遠山晴彦君、私と付き合ってください!」

放課後、体育館の裏。

俺はそんなベタな場所で九条奈那子に告白された。

クラスは勿論、学年も違う。

上級生か下級生かすら知らない。

特徴らしい特徴のない、本当にどこにでもいる女生徒だった。