空は赤々と燃えていた。

崩壊するビル群。

爆発に吹き飛ばされる車両。

舗装された道路が捲れあがるように破壊される。

舐めるように襲い掛かってくる真紅の炎。

文明が発達したこの世界でさえ、訪れた脅威の前には玩具に等しい。

この惑星の頂点たる存在の我々は、為す術もなく蹂躙され、陵辱の限りを尽くされた。