□・莉子side・




「湘〜!!ちょっといい?」



夜、夕飯を食べ終わったあと‥

湘の部屋を覗き込む。



桜と広輔くんの結婚式が、あと一週間後と迫った今日‥

私は湘にちょっとしたプレゼントを持って来た。





「なに?」



湘は布団に寝転がりながら、iPodで音楽を聴いていた。





「フフフ‥♪」


「なに笑ってんだよ‥気持ち悪りぃな……」





「じゃ――――んっ♪♪」



私が湘に見せたもの。それは‥

男物の“スーツ”だった……






「あ‥?なにそれ??」



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