ケータイ小説 野いちご

Jacob's Ladder

*『JACOB'S LADDER』



割れた風船と溶けた氷を眺めて
日がな一日 僕の今日が闇に滲んで 夜で消える。


最後まで見ることが叶わなかったサイゴンの冬の結末を
僕は誰の口からも聞くことが出来なかった。



持て余したポップコーンを片手に 暗闇の中。
いつまでも席を立てずに眺めているような。


それはまるで 終わらないエンドロールみたいだった。





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