そして、日曜日がきた・・・




「じゃ、俺行ってくるな」


「李斗さん・・・」



私は李斗さんを玄関でお見送り・・

ちょっと複雑な気持ち。

いやいや!!ちょっとどころじゃない・・



李斗さんは私の頭に手を乗せて、


「柚姫が、そんな顔してる方が・・俺はいやだな」


「え??」


「そんな不安な顔するな・・俺は俺でこのお見合いを選んだんだ・・。例えこのお見合いの意味に、柚姫と來人の事があったとしても・・・止めても無駄だぞ??」


「む、無駄って・・・」


「俺は、結婚式を挙げられなくて不安な柚姫のその顔を見るのが、一番辛い・・。柚姫と來人が笑って結婚式を挙げられるなら、俺は後悔なんてしないさ。お前達の笑顔を毎日見れるなんて、それって幸せな事だからな!!俺にとって」


「・・・り・・李ッ・・とさ・・ん・・・」


「泣くなよ・・本当に泣き虫だなぁ~・・柚姫は・・ったく・・」



李斗さんはその手で、私の頭を撫でてくれた。


そして、お見合いに・・出かけた。




私たちの為に・・・・。