さっきまでいた風景の中に戻る。

 この森を抜けていけばいいんだっけ。

 石で出来た木を見上げながら、進んだ。

 結構歩いてきたのに、疲れる気配がない。

 これって、フィックスの力なんだろうか。

 それにしても、このフィックスの意識はどこにあるんだろう。

 全然違和感を感じないんですけど。

 ずっと先に、青白い空間がポカリと口を開けているのが見えた。

 森の出口だ。