この日の全日程が終了し、私は明日に決勝を控えるだけとなった。もちろん由貴も予選を通過してるから、明日決勝戦に2人揃って出場する。

“お疲れ、詩音。この後はどうするの?”

“もちろん海行く!!今の時間だと、ちょうどいい波来てるんだよねー。由貴はどうする?”

“私は、若葉学院の友達と行く約束してるんだ。詩音も一緒に行かない?たぶん長谷川君もいるよ?”

“ちょっと、友達って男?行かないから。じゃあ、先行くねー”


私は逃げるように部屋を出た。


だって、身の危険を感じたから。



案の定、海に来るとちょうどいい波が来ていて、しばらくすると、由貴があの人と、由貴の友達と共に、やってくる。