“桜木さん、何部入るの?”


“貴女に関係、ある?”

お母さんの出した条件どうり、私は桜花女子校に入学した。


もちろん、誰かと関わる気なんて全くない。



“ちょっと、聞いてるの?”


“聞く気、無いし”


相手は急に机を叩いた。


…鬱陶しいなぁ。


“ねぇ、陸上やろうよ?”


“やらない”


あぁ、確か短距離の朝倉由貴だっけ?


彼女は、怖くないのかな?


どうせ、噂に興味もっただけなんだろうな。